数年前の衆議院総選挙での当落予想をした特集が週刊プレイボーイとのご縁の始まりでした。

　意外にも、私の超リアルな政治体験を基にした解説が若い読者の方を中心にウケたらしく、以降たびたび政治記事に協力させていただくようになりました。

　そして昨年の夏、週刊プレイボーイ編集部から世間的には無名の私に何と政治コラムの連載をしないかとのオファーをいただき……

　リアル政治の評論家池田和隆の誕生です。（笑）

　世間では、利権を追い求めるのは政治家だと思われています。
　しかし、現実に利権を握っているのは100％役人なのです。
　最近は政治家の質の低下が取り沙汰されていますが、ひとつには利権政治家が絶滅したことが大きく影響しています。
　世の中は複雑な利害と利害のバランスで成り立っているのが事実です。
　霞ヶ関の役人を相手の利害調整、つまり利権すら扱えないレベルの政治家が、激動の世界で主導権を持って日本の利害調整をできる訳などないのですから。

　とはいえ私が経験してきたのはあまりに生々しい利権政治です。（笑）
そんなリアル過ぎる解説でいいのかな⁈と正直戸惑いもしました。

　ところが驚いたことに、各方面から大変ご好評をいただいているそうです！
　池田和隆を起用するという大きなリスクに挑んでくださった集英社の英断と炯眼にこの場を借りてお礼申し上げます。

　同時に、コラムの読者の皆様を通じて、多くの日本人が政治のリアルな問題に対して真剣に関心を持っているのだと確信を持つことができました。
　心から感謝いたします。
　これからも空論無しのリアル全開でがんばります!!