Last updated 2018-03-23

警察は交通違反の反則金を天下り先のために稼いでいる!!

免許証は国ではなく警察の天下り組織が発行したもの!!



池田
「ちょうど今、全国で春の交通安全運動が行なわれていますね。皆さんも、あちこちの交差点などで警察官が取り締まり行為をする光景を目にしたことでしょう。ということで今週は、日本の警察がいかに“悪の組織”であるかを解説します」

 それは興味がある!

池田
「やはり交通取り締まりという、身近な例で説明しましょう。毎年この時期になると、市民の安全を守るためという“建前”で、日本中の道路や交差点に警察官があふれ、軽微な違反の取り締まりを盛んにやっています。例えば一時停止の標識を見逃せば、陰険にも物陰に隠れた警察官に止められ、「すみません運転手さん、今、一時停止を止まりませんでしたよね?」とか言いながら免許証の提示を求められる。そして“青キップ”と呼ばれる反則切符を渡され、7千円の反則金が発生。さらに免許証の違反点数も2点。よくある場面ですが、実はこれ、警察庁が勝手に作った仕組みが隠されているのです」

 警察が勝手に!?

池田
「ここから少しだけ難しい話になります。交通違反取り締りの根拠となる『道路交通法』は国会が作った『法律』ですが、実は成立しただけでは運用できないのです。現実には、法律に基づいて各省庁が実際に業務を行うための『政令』という規則と、それを守らせるための『命令』という権限が必要になるのです。森友学園問題をめぐる国会答弁などでも、『法令に基づいて云々……』というやりとりを耳にしたと思います」

 法律と政令と命令と法令か、よくわからないぞ……。

池田
「そう。役人たちは意図的にわかりにくくして、自分たちが好き勝手にできる環境を作り出しているのです。『法令』というのは、『法律』と『政令』や『命令』を組み合わせた、役人による造語です。国会で作らせた『法律』をもとに、現実の権力である『政令』と『命令』を自由に作って行使するのは、国民から選ばれたわけでもない省庁の役人たちなのです」

 交通違反の例で言うと?

池田
「スピード違反の場合、国会は『法律』でスピード違反という規則を決めただけ。それを基に警察は違反者に“独断で”停車を『命令』し、自分たちが“勝手に”作った『政令』を根拠に、免許証の違反点数と反則金を押し付けているのです。もっと言えば運転免許証という存在も、警察が勝手に作った代物です。発行元は国の行政機関の国土交通省ではなく、警察組織の天下り先である各都道府県の公安委員会なのですから」

 確かにそうだ!!

池田
「実は反則金も、警察組織の腐敗を凝縮したような制度です。警察庁の毎年の予算には、反則金による“収入”が予め組み込まれている。その額、平成29年度予算で約700億円。そのお金は、総務省を通じて公安委員会に還流する仕組みになっている。つまり完全に警察組織の資金源なのです」

 平成29年度って、まだ始まったばかりじゃないか!

池田
「そうです。警察は前もって欲しい収入額を決めて、後から反則金を“稼ぐ”のです。つまり違反者を何人捕まえるか、事前に決めているのです。しかもその目的は、警察OBを食わせ、自分たちの老後をも保障するため。その資金をドライバーから巻き上げているのです」

 ロクでもねえ組織だなあ。

池田
「当然、彼らの悪行は交通違反の取り締まりに止まりません。例えば警察庁は過去に、『北朝鮮による拉致被害者などいない!』と断言して、被害者全員を『家出人』として何十年も扱い、放置しました。多くのストーカー殺人の被害者が事前に相談しても、警察は常に面倒がって相手にせず、救われなかった例が後を絶たない。私は警察行政と深い関わりがあるので、彼らの悪行をあと100例以上は把握しています。しかし誌面も限られていますので、それはまたの機会にしましょう」



週刊プレイボーイ 2017年 No.17号「池田和隆の『政界斬鉄剣!!!』vol.78」より

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